反復性肩関節脱臼
原因·症状
肩の脱臼を繰り返す、いわゆる脱臼が「クセ」になった状態です。その原因は肩関節の受け皿である肩甲骨関節窩の周囲にある関節唇が剥がれるためです。特に若年者では反復性肩関節脱臼になりやすく、日常生活でも容易に外れてしまう場合があります。また、関節窩の骨折を伴う場合は、高率に反復性肩関節脱臼になります。
診断
診察と画像検査で診断します。レントゲンではわからないことがほとんどで、CTやMRI検査が診断に有用です。
治療
手術加療が基本的治療です。一般的な反復性肩関節脱臼の手術は、関節鏡を用いて剥離した関節唇を元の位置に縫合する鏡視下関節唇修復術です。肩関節周囲に5mm程度の切開を数か所加えて関節唇を元の部分に縫合します。縫合した関節唇が落ち着くまで、装具を約3週間装着します。
手術は連携先の病院で院長自ら執刀いたします。