橈骨遠位端骨折
原因
転倒などで手のひらをついたりして、手首の骨の橈骨が手首のそば(遠位端)で折れる骨折です。特に閉経後の女性は骨粗鬆症のために骨が弱いことが多く、好発します。
前腕のもう1本の骨である尺骨が同時に折れる場合もあります。
症状
手関節の変形や腫れを認めます。骨折部の近くを走行している神経が、折れた骨や腫れで圧迫されることにより、手指のしびれを生じることもあります。
診断·治療
診断にはエコー検査やレントゲン撮影を行います。治療方針の決定のために、CTを追加して行うこともあります。骨折の転位(ずれ)が軽度な場合は3−4週間のギプス固定による保存的治療を行います。転位が大きい場合は、保存的治療では変形治癒や関節機能の低下の原因となることから、手術が必要になることもあります。その場合は、提携先の病院を中心に、十分な手術実績のある医療機関をご紹介いたします。