肩インピンジメント症候群
原因・症状
肩を拳上したり、下ろしたりする際にある角度で痛みや引っかかりがでる症状の総称です。強い症状が長期間持続するとこわばりや筋力低下なども伴い、夜間痛を訴えることもあります。
原因はさまざまですが、多くの場合は上腕骨と肩峰の間に腱板の一部や肩峰下滑液包などが挟み込まれることで生じます。進行すると腱板が断裂したり、骨が変形したりして痛みがなかなかとれなくなることもあります。
治療
投球動作や肩の拳上など痛みがでる動作を避けることが治療の基本です。最初は痛み止めの内服や炎症のある部分への注射、リハビリテーションで痛みを改善します。エコーを使うことで、診断ができかつ、正確な注射を行うことができます。症状が長期間持続する場合や拘縮を伴う場合は、関節鏡視下に炎症を起こした滑液包を掃除して、肩峰の前下面を切除したり、関節包を一部切離したりすることもあります。