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腱板断裂

原因

肩腱板は上腕骨と肩甲骨をつなぐ板状の腱で、腕を上げる際に上腕骨頭を肩甲骨の関節窩に押し付けて、肩の支点がずれないようにする働きがあります。肩腱板が断裂すると腕を上げる際に肩関節の支点がとれなくなってしまうため、腕が上がりにくくなり、痛みや引っかかりなどの症状が出ます。外傷などが原因で断裂する場合と、加齢とともに自然に擦り切れてしまう場合があります。

症状

安静時痛(特に夜間痛)や拳上時痛や拳上困難といった症状を訴えます。一旦断裂した腱板は自然修復することはなく、時間とともに徐々に広がっていき、それに伴って肩関節機能が低下していくことが多いです。

五十肩と診断され、長い間治らない患者さんの中に腱板断裂が見逃されていることがあります。

診断·治療

症状や診察に加えて、超音波(エコー)検査やMRIで診断を行います。

 

中高年は腱板がきれたままでも、内服や注射、リハビリテーションで約7割の方は症状が軽快するといわれていますが、断裂が治ったわけではないため、徐々に肩の機能は低下していきます。症状が改善しない場合や活動性の高い方、若年者の外傷性腱板断裂には手術治療をおすすめしています。

手術方法は断裂の大きさや断裂してからの経過期間、筋力や可動域など、条件によって最適な術式が異なります。

 

一般的な腱板断裂の手術は、関節鏡を用いて断裂した腱板を縫合する鏡視下腱板縫合術です。肩関節周囲に5mm程度の切開を数か所加えて断裂した腱板を元の部分に縫着します。縫着した腱板が落ち着くまで、装具を約3~4週間装着します。

手術は連携先の病院で院長自ら執刀いたします。

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